日本旧石器学会

■ 2010年度 活動計画

<総務委員会>

 主な活動の計画は、以下を予定している。

  1. 役員改選に伴う2010年度新役員体制における円滑な各種委員会活動の支援。
  2. 2011年APA日本大会および旧石器学会総会開催に向けた各種準備の支援。
  3. 広報委員会と連携した学会広報体制の確立。

<会誌委員会>

 旧石器研究第7号の編集を行う。構成は、巻頭言、総説、原著論文、研究ノート、資料報告、書評、2010年度活動報告などである。会員諸氏の積極的な投稿と、査読をはじめとする編集作業に多くの時間を必要とするため、投稿者のご協力をお願いしたい。

<ニュースレター委員会>

 例年どおり3回発行のニュースレターを、以下の予定で編集・発行する。

  1. 15号は8月下旬に発行予定で、総会・シンポジウム特集号。
  2. 16号は12月中旬発行予定で、アジア旧石器学会の概要紹介など。
  3. 17号は回目は4月中旬発行予定で、2010年度の旧石器時代遺跡調査動向にふれる。

<渉外委員会>

 APAに関する渉外・連絡・調整・準備等が主たる活動となる。また各国から送付される学会・シンホジウム等の諸連絡の調整を行う。

  1. 2010年度APA韓国大会(10月)へ、小野昭(Full)、麻柄一志・島田和高・諏訪間順・鈴木美保・出穂雅実・野口淳・佐藤宏之・阿子島香・吉川耕太郎(以上partial)10名を代表として派遣予定。
  2. 2011年度APA日本大会の実行委員会を立ち上げ、本格的な準備を開始する。
  3. 実行委員: 小野昭・諏訪間順・鈴木美保・野口淳・宮田英二・佐藤宏之・阿子島香・出穂雅実・門脇誠二・山岡拓也
  4. APA日本大会開催準備のため、渉外委員として、門脇誠二・山岡拓也両会員を委嘱。

<研究企画委員会>

 2010〜12年度の研究企画委員会では、ついに刊行なった旧石器時代遺跡データベース(『日本列島の旧石器時代』:以下DB)の活用を中心課題として活動する方針である。具体的には、現行DBの利用を通してその可能性と課題を抽出し、「何ができるのか」「どこを修正・更新すべきか」を明らかにしてDBのバージョンアップを図るとともに、2012年にはDBを利用した研究についてのシンポジウムを開催を予定する。この計画を実現するためには、データベース委員会と密接に連携をとってDBの有効活用のための基盤を整える必要がある。2010年度はおもに基盤整備のための検討を進めることとし、必要に応じてワークショップなどの開催も行なうこととする。またDBの活用については研究目的だけに限られるものではなく、博物館展示や学校教育などでの利活用も想定される。こうした課題については広報委員会とも連携して検討を深めたい。

<データベース委員会>

 前年度に、遺跡のデータベースを印刷及び付属CDの刊行を終え、初期の目的をおおむね達成した。そのため、今後は、他委員会とも調整し、以下を課題としたい。

  1. データベース印刷本の残部販売の促進
  2. 印刷本・データの校正、遺跡データの維持、更新、オンライン化による公開
  3. データの研究活用
  4. 著作権問題の整理等

<広報委員会>

 日本旧石器学会や旧石器時代の周知・PR、教科書問題への取り組み、HPの更新や魅力あるコンテンツの作成を柱に、以下のとおり活動を行う。

  1. 一般講演会を開催し、日本旧石器学会や旧石器時代の周知・PRに努める。
  2. こども向けのワークショップなどの開催により旧石器時代の周知に努める。
  3. 教科書問題の対応として、日本旧石器学会が考える「教科書の記載サンプル」作成に着手し、日本考古学協会等の教科書問題委員会とも連携をはかり、その方向性を模索する。
  4. HPでは、単に情報提供だけでなく、旧石器時代の理解を促進するための読めるページを作成する。

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