日本旧石器学会

第38回 九州旧石器文化研究会佐賀大会
九州におけるAT降灰前後の石器群
―断絶か継続か、地蔵平遺跡の調査成果から―

「断絶か継続か」

 約2万数千年前に起こった南九州の姶良火山の大噴火は、植生や地理的環境に壊滅的打撃を与え、当時の人類文化にも大きな影響があったことが、考古学や自然科学の成果によって明らかにされている。この時期の石器群は、入戸火砕流に覆いつくされた南九州では「断絶」し、より影響の少なった西北九州では「継続」する、と理解されてきた。
 本会では、AT火山灰を挟んで石器群が重層的に検出された、佐賀県地蔵平遺跡の調査成果を手懸りに、新資料が蓄積されている九州各地のAT降灰前後の石器群を比較検討する。今、あらためて「断絶か継続か」、姶良火山噴火前後の石器群の動向を探りたい。

1日目 平成24年11月10日(土)

受付12:30〜13:30
開会行事13:30〜13:40
記念講演13:40〜14:50「上場台地における旧石器時代の発掘調査」田島龍太(唐津市末蘆館)
休息14:50〜15:00
基調報告15:00〜15:50
1)「地蔵平遺跡の発掘調査」白木原 宣(佐賀県教育委員会)
2)「九州地方における姶良Tn火山灰(AT)の層相−佐賀市地蔵平遺跡など考古遺跡を中心として」早田 勉(火山灰考古学研究所)
資料見学会15:50〜17:00
懇親会18:00〜20:30会場 旅館「大和屋」(佐賀県佐賀市富士町古湯860)※参加者宿泊地

2日目 平成24年11月11日(日)

研究発表9:00〜10:30「AT降灰前後の石器群の地域的様相」
1)「南九州の様相」藤木 聡(西都原考古博物館)
2)「中九州の様相」岩谷史記(熊本市文化振興課)
3)「東九州の様相」荻 幸二(中津市教育委員会)
4)「西北九州の様相」杉原敏之(九州歴史資料館)
休息10:30〜10:40
討論10:40〜12:00 「断絶か継続か―九州におけるAT降灰前後の石器群―」司会 鎌田洋昭(指宿市教育委員会)・松本 茂(宮崎県埋蔵文化財センター)
閉会行事12:00

研究会への参加・申込み等

  1. 参加費等:参加費・資料代2,500円 懇親会費5,000円程度
  2. 宿泊:古湯温泉 旅館大和屋 1泊朝食付7,000円程度(〒840-0501 佐賀県佐賀市富士町古湯860 TEL 0952-58-2101)
    ※今回の研究会は富士町古湯温泉での開催のため、交通事情を考慮して、旅館大和屋を借り切っての懇親会・宿泊となります。ただし、宿泊されない方のために懇親会終了後に旅館より佐賀駅行のバスが出る予定です。
  3. 申込方法:参加者氏名、所属、連絡先(住所・電話番号)、10日・11日の参加の有無、懇親会参加の有無、宿泊の有無をご記入の上、下記までFAXにてお申込み下さい。事前の準備がございますので、懇親会・宿泊の有無については必ずごお知らせください。
    • 申込み締切日:2012年11月2日(金)
    • 申込み先:〒846-0031 佐賀県多久市多久町1975 西渓公園内 多久市教育委員会発掘事務所 気付
      第38回九州旧石器文化研究会佐賀大会 事務局 岩永雅彦 宛
      FAX:ナンバー

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