日本旧石器学会
研究会の開催要項が届いております。

第39回 九州旧石器文化研究会(宮崎大会)開催要項

大会趣旨

 1979 年に始まった九州旧石器文化研究会の記念すべき第1回のテーマは「ナイフ形石器について−岩戸遺跡の評価と九州の瀬戸内技法について」であった。その5年後、「九州における国府型ナイフ形石器と瀬戸内技法」と題した第8 回研究会が催された。しかし、意外にも瀬戸内技法および国府型ナイフ形石器を題材とした研究会は以後、本研究会では開催していない。

 だが、周知のごとく現在にいたるまで関連資料は増加しており、とりわけ南九州においてその傾向は著しい。そこで今回の宮崎大会では、これまでに確認された資料の全体像を把握するとともに、いまや鹿児島県域まで広がったその分布の背景に当時の人々の活動を探るための方法を、知恵を寄せ合って模索することを目的とする。

 今回は、来年記念すべき40回を迎える私たち九州旧石器文化研究会の誕生にも立ち会った柳田俊雄先生、瀬戸内技法・国府石器群研究の本場である近畿・瀬戸内地方の様相に知悉された絹川一徳氏をお招きし、御教示を賜るとともに、実際の発掘資料を手に取りつつ多くの皆様に議論に参加していただくことができればありがたい。

研究会日程

1日目(11月30日午後
12:00〜13:00資料見学会(会場:宮崎県埋蔵文化財センター神宮分館
13:00〜13:30受  付
13:30〜13:40開会行事
13:40〜14:40記念講演:「大分県岩戸遺跡の瀬戸内技法(仮題)」柳田俊雄先生(東北大学学術資源研究公開センター)
14:40〜15:20基調講演:「近畿・瀬戸内地域の瀬戸内技法(仮題)」絹川一徳氏(大阪市博物館協会東淀川調査事務所)
15:20〜15:30休  憩
15:30〜16:00地域報告1:「宮崎平野の様相(仮題)」秋成雅博氏(宮崎市教育委員会)
16:00〜16:30地域報告2:「南九州の様相(仮題)」馬籠亮道氏(鹿児島県教育庁)
16:30〜17:00資料見学会(会場:宮崎県埋蔵文化財センター神宮分館
18:30〜20:30懇親会(ホテルマリックス
2日目(12月1日午前)
9:30〜10:00地域報告3:「西北九州の様相1(仮題)」杉原敏之氏(九州歴史資料館)
10:00〜10:30地域報告4:「東九州の様相(仮題)」宮田 剛氏(九州歴史資料館)
10:30〜10:40休  憩
10:40〜12:10総合討論:講演者・各発表者
松本 茂(宮崎県埋蔵文化財センター)
岩谷史記(熊本市観光文化交流局)
12:10〜12:30講  評
12:30〜14:00資料見学会(会場:宮崎県埋蔵文化財センター神宮分館

※資料見学会は、宮崎県内を中心に瀬戸内技法およびそれに類する横剥ぎ技法、国府系石器群の資料を会場に集めます。万障お繰り合わせのうえ、多くの皆様に御参加いただけると幸いです。
 また事務局では、宿泊場所も若干数確保しております(ホテルマリックス)。忘年会・行楽シーズンでもございますので、お早めにご予約いただくか、事務局までご連絡いただくことをお奨めいたします。

お問い合わせ 松本 茂(宮崎県埋蔵文化財センター)
mataumoto-shigeruアットマークpref.miyazaki.lg.jp
0985-36-1171

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