1 日時 2014年12月6日(土)13時〜7日(日)12時
2 会場 鳥取市文化センター(鳥取市吉方温泉三丁目701 番地)
3 テーマ 「遺跡構造から読み取る旧石器社会」
旧石器時代遺跡に残された遺物の分布や遺構には、旧石器人の行動やその社会の具体的像を復元するための情報が詰まっています。旧石器時代遺跡の調査研究が盛んな地域では、主に石器ブロックの形成過程や空間構成を分析する「遺跡構造研究」によって、石器製作者や居住者の行動や、生活空間、集団像の復元が試みられ、大きな成果を挙げてきました。一方、中・四国地方では資料的な制約から、こうした研究はあまり行われてきませんでした。しかし、近年の中国山地での旧石器時代遺跡の調査例の増加によって、遺跡構造の検討が可能な資料が蓄積されつつあります。
そこで、今回の研究会では、中国山地の旧石器時代遺跡を対象に遺跡構造研究を試み、この地域の旧石器社会の具体的な姿に迫りたいと考えています。あわせて、こうした研究の先進地である、関東地方と近畿地方の研究例と比較することで、問題構成や方法論などの共有化を図り、中・四国地方での今後の遺跡構造研究の方向性を探りたいと思います。
4 日程・プログラム
<第1日目> 12月6日(土) | ||
13:00〜 | 受付開始 | |
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13:30〜13:40 | 開会 | |
13:40〜14:40 | 基調報告「大山北麓の旧石器時代遺跡の構造」 | 高橋章司 |
14:40〜15:20 | −休憩− 遺物見学 | |
15:20〜16:00 | 島根県原田遺跡から見た後期旧石器時代前半期の石器集中部 | 稲田陽介 |
16:00〜16:40 | 七日市遺跡Vにおける石器ブロック群 | 山本 誠 |
【各県の近況報告・事務連絡】 | ||
18:30〜 | <懇親会> 会場:白兎会館 会費 5,000円 | |
<第2日目> 12月7日(日) | ||
8:30〜 | 受付開始 | |
9:00〜9:40 | 古大阪平野における後期旧石器時代後半期の遺跡構造と遺跡群の形成について | 絹川一徳 |
9:40〜10:20 | 「遺跡構造」へのアプローチ ‐定性的解釈から定量的理解へ‐ | 野口 淳 |
10:20〜10:50 | −休憩− 遺物見学 | |
10:50〜12:00 | 【討論】「遺跡構造論から何が分かるのか?」(討論のコーディネーター:及川 穣) | |
12:00〜 | 閉会 | |
12:10〜 | <幹事会> |
5 参加費等 1,500 円(資料代含む)
6 参加申し込み
参加を申し込みは、1参加者氏名、2連絡先(住所・E-mail・電話番号等)、3参加日(1日目・2日目)、4懇親会の出欠を記入した上、メールもしくは郵送にて、11月21日(金)までに下記・アドレス・住所まで、お申込みください。職場、大学等、最寄りで参加者が複数の場合は、取りまとめてお申込みいただければ助かります。なお、申し込みがない場合でも参加可能ですが、参加人数の把握等にご協力ください。また、販売図書の持ち込みを考えておられる方は、予めご連絡をお願いいたします。
7 会場アクセス
8 中・四国旧石器文化談話会30周年シンポジウム記録集の刊行・販売について
昨年開催したシンポジウム「石器石材と旧石器時代社会」の討論記録と、一線で活躍されている研究者に寄稿いただいたコメントを収録した「記録集」を鳥取大会会場で販売する予定です。
総頁数約80頁、A4判、価格1,200円の予定です。なお、郵送でも販売します。郵送販売を希望の場合は、談話会事務局 北浩明( メールアドレス: kitah@pref.tottori.jp または chuushikyuusekki@yahoo.co.jp)まで、Eメールでお申し込みください。