日本旧石器学会

ワークショップ「先史岩面画研究の現在:その最前線」

趣旨:国指定史跡の、北海道余市町にある、フゴッペ洞窟岩面刻画は、1950年に発見されました。我が国では、小樽市の手宮洞窟とフゴッペ洞窟にしか、岩面刻画などの先史岩面画の遺跡がなく、全国的には、その存在がそれほど知られているとはいえません。発見60周年を記念して、私たち「日本先史岩面画研究会」では、余市町で国際シンポジウムを開催し、海外からも3名の研究者を招待し、お話をしていただくことになりました。余市では、先史岩面画を親しんでいただく内容を予定しておりますが、世界的な研究者に来日していただいているので、東京でも、ワークショップを開催することとしました。東京では、フランスと中国の2名の研究者に最新の関心についてお話を伺い、さらに、日本人研究者の発表も交え、先史岩面画研究の世界的な水準を認識していただける機会になるのではないかと思います。また、先史岩面画という美術の一ジャンルが、参加いただく皆さんにとって、世界と人間を理解するきっかけになるのではないかとも期待しています。

ちらし裏 ちらし表

発表題目:

  1. ドゥニ・ヴィアル(フランス国立パリ自然史博物館教授)「シンボリック、社会、脳:旧石器時代洞窟壁画の多次元的分析」
  2. 楊 超(中華人民共和国三峡大学副教授)「中国賀蘭口人面像岩面画の年代分析−神話的視点より」
  3. 五十嵐 ジャンヌ(東京芸術大学講師)「ルフィニャック洞窟における動物像と記号:画面制作プロセスを通して」

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