日本旧石器学会

2023年度 日本旧石器学会 第21回総会・研究発表・シンポジウム

 2023年6月24日(土)・25日(日)に東京都立埋蔵文化財調査センターにおいて,下記のとおり,日本旧石器学会第21回総会・研究発表・シンポジウムを開催します。25日(日)に開催するシンポジウムのテーマは,「更新世における海とヒトのかかわり」です。更新世の段階における西太平洋沿岸諸地域での人類の海洋進出と海洋資源利用は,人類の拡散と適応の多様性を探求するのにあたって,ますます注目を集める問題となっています。本シンポジウムでは,この問題に取り組んでこられた方々に最新の研究成果をご報告いただき,議論を深める機会にしていきたいと考えます。一般研究発表・ポスターセッションの発表者・題目については,学会ホームページでご案内いたします。

2023年6月24日(土)

○一般研究発表(14時20分〜16時30分)

尾田識好・間直一郎・森先一貴・岩瀬 彬・山崎 健・國木田 大・佐藤宏之「東京都前田耕地遺跡の石器集中部と遺構範囲の空間分析」
加藤真二「中国中期旧石器石器群に関する最新研究−シャラオソゴル石器群を中心として−」
橋詰 潤・池谷信之・中村由克・山田武文「長野県岡谷丸山遺跡出土の縄文草創期石器群:打製石器の検討」
傍島健太「岩手県大台野遺跡U群における環状ブロック群の検討」
青木要祐・夏木大吾・佐々木繁喜「北海道における旧石器―縄文時代移行期資料の黒曜石原産地分析」
金 彦中・戸塚瞬翼「山形県岩井沢遺跡における後期旧石器時代前半期石刃の製作技術とリダクション・シーケンス」

2023年6月25日(日)

◎シンポジウム『更新世における海とヒトのかかわり』(9:30〜12:10) *9:15受付開始

研究企画委員「趣旨説明」
海部陽介「更新世の海洋進出にともなう海洋環境と技術・社会的背景の考察」
池谷信之「更新世における黒潮の流路と神津島産黒曜石の獲得」
澤田純明「後期更新世における人類の動物資源利用:ホアビニアンと日本列島」
藤田祐樹「海洋を渡った旧石器人:琉球列島の事例から」
小野林太郎「海洋を渡った旧石器人:ウォーレシアの事例から」
 *一件30分(質疑込み)
<昼食休憩12:10〜14:00>
□ポスターセッション・コアタイム(13:00〜14:00)
*ポスターは25日の受付後に掲示(24日はポスター掲示できません)
◎パネルディスカッション(14:00〜15:00)シンポジウム報告者全員,司会(研究企画委員)
◎講評(15:00〜15:10)
〇若手奨励賞発表・閉会(15:10〜15:30)

□ポスターセッション・コアタイム(13時00分〜14時00分)

須賀永帰・門脇誠二「Rockwell硬さの測定による石器石材の剥離予測性の定量化」
岩瀬 彬・中沢祐一「北海道柏台1遺跡の剥片石器群を対象とした石器使用痕分析」
堤 隆「香坂山遺跡のスクレブラ」
下岡順直・国武貞克・早田 勉
・伊藤茉由子・小野澤拓馬・須藤隆司
「旧石器遺跡鍵層となる八ヶ岳新期第4テフラ(Yt-Pm4)の年代学的研究」
光石鳴巳・沖野 実・白石 純・森先一貴「愛媛県高見I遺跡における安山岩製石器の産地分析」
王 ヨ・熊谷亮介・佐野勝宏「日本列島における石鏃の出現と増加プロセス」
北村成世・長ア潤一・倉 純
・Alexandr Ulanov・阿部嵩士
「北海道磯谷郡蘭越町立川1遺跡の第1次・第2次発掘調査の概要と課題」
高木暢厚「腐朽・風化分析による旧石器時代の木質遺物の人為性評価」

会場案内

 東京都立埋蔵文化財調査センター(東京都多摩市落合一丁目14番2) (https://www.tef.or.jp/maibun/access.html
・京王相模原線「京王多摩センター駅」東口徒歩約5分
・小田急多摩線「小田急多摩センター駅」東口徒歩約5分
・多摩モノレール「多摩センター駅」徒歩約7分

宿泊

 宿泊の斡旋はいたしませんので,各自でご手配ください。

参加申込

 同封のハガキに必要事項をご記入の上,6月4日(必着)までにご投函ください。また,やむをえず総会を欠席される場合は,同ハガキ下段に記載された委任状にご記入・ご捺印の上,ご返送くださいますようお願い申し上け゛ます。会則第5条により,全会員の5分の1以上の出席(委任状を含む)をもって総会が成立します。


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