2008年のアルタイにおけるA. P. オクラドニコフ生誕100周年記念国際シンポジウムの会期中にに設立されたアジア旧石器協会(APA)も、本年で第6回を迎えます。4カ国間持ち回り開催の方式により、今年は中国の寧夏回族自治区の首府銀川市で6月下旬に開催されます。アジアの旧石器時代研究史に著名な水洞溝遺跡の発見90周年記念国際シンポジウムに合わせて開催されます。
APAはまだ設立の初期段階にありますが、1)毎年開催の当否、2)参加希望国の増加傾向と様々個人の自由参加の増加に対する組織対応をどうするか、3)財政問題の見通しをどう付けるか、4)会議後のProceedingsをどのような形で展開していくべきかなど、様々な課題もでています。これは活動している証拠でもあり、順次執行委員会で4カ国選出の執行委員による活発な議論をとおして解決していく予定です。
開催要項の詳細はFirst Circular < PDF> をご覧下さい。主要部分の日本語訳を渉外委員会委員長でAPA事務局長の阿子島会員に作成していただきました(以下)。中国側の事情で連絡が遅れ、1月23日にようやく連絡がありました。
参加申込期限が2013年2月10日と期間が極端に短くなっていますが、会員のみなさまに至急のご案内を申しあげます。
※APAの申込期限は2/10に1次登録が終了しましたが、今回2次登録として3/11まで延長します。
水洞溝(SDG)は中国北西部の寧夏回族自治区に所在する非常に重要な後期旧石器時代の遺跡であり、1923年にフランスの研究者たちにより発見されました。過去90年の間に、多くの発掘調査が実施され、豊富な石器群、哺乳類の骨、装飾品、炉跡と焼けた遺物が見つかっています。石器群の豊かな内容から、この遺跡は東北アジア地域における太古の人類適応と相互交流の研究にあたり重要な役割を担っています。水洞溝遺跡発見の90周年を記念して、2013年6月26日から30日まで、遺跡に近い銀川市(寧夏回族自治区の首府)において、国際シンポジウムを開催するものです。
シンポジウムのテーマは、「東北アジア地域の後期旧石器時代における人類の拡散と相互交流」です。シンポジウムでは「第6回アジア旧石器協会年次大会」、「第18回スヤンゲとその隣人たちシンポジウム」、および「中国先史遺跡博物館フォーラム」の3セッションが開催されます。当組織委員会は、みなさんがこのシンポジウムへ参加されるよう、暖かくお招きをしたいと思います。
参加者は銀川(インチュアン)国際空港にお越しください。水洞溝遺跡および滞在予定ホテルは空港の近くにあります。到着日と出発日には、空港とホテルの間でシャトルバスを運行する予定です。
当組織委員会は、会議招待者であるメンバーとゲストに対しては、シンポジウム期間中の登録料、宿泊料、食事代、会議中の巡検費用を支給します。
その他の参加者および同伴者は、シンポジウム期間中のこれらの費用として、500ドル(アメリカドル)をお支払いいただきます。
当組織委員会は、巡検での交通手段と食事を提供します。ホテルは委員会で手配しますが、参加者は宿泊費をお支払いいただきます。巡検の予定は次のとおり(変更の可能性あり)。
中国語 および 英語
登録申込み先 jpra_2003@ay.em-net.ne.jp(日本旧石器学会事務局)
※APAの申込期限は2/10に1次登録が終了しましたが、今回2次登録として3/11まで延長します。 シンポジウムの参加希望者は、回答フォームに記入して、2013年3月11日までに送付されるようにお願いします。